法学部×地方出身ゼミ生対談ー学生でも地方を変えられる?ー(後編)

(前編までの話はこちらから

8期・堀江

社会問題のリサーチは法学の勉強に役立つ

ー(堀江)引き続きお話していきたいと思います。佐藤さんは法学部で、法律関連の社会問題にご関心あるイメージがあります。

(佐藤)労働問題を昨年の冬と今年の春に取り上げました。法律と経済それぞれの知識をうまく生かして解決策を作っていけたのが面白かったですね。大学で労働法の授業があったんですが、自分が調べた社会問題と結びついてスムーズに理解できましたね。法学部なので法律を熱心に勉強している人も多いですが、法律について詳しい人は多くてもその法律を実際に使う社会の問題について詳しい人は相当少数な気がします。例えば、業務委託契約の論点は知っていても、実際論点となるようなケースが具体的に思い当たらないような。

ー(堀江)僕も法学部に進学するのでものすごく共感できますね。契約時の手付の話が講義で出たときもイメージが湧かない人が大半でしたね。実際の社会問題について知ることは、一見法律の勉強からは遠回りかもしれませんが、結局のところ勉強の大きな助けにはなりそうな気はしています。

また、瀧本ゼミでは、政策のリサーチ・提言活動を通して適切な意思決定を学ぶ、というコンセプトがあります。その文脈で言うと法律を勉強したあとの戦略もゼミで学べますね。瀧本さんが指摘する「ハイスペックコモディティ」(高い専門性や技能は有しているが、置き換え可能な人材)にならないために、法律の知識を生かしてどの分野に進むのかを考えることもできそうですね。

(佐藤)法律って社会のトラブルを解決するツールですから、もちろん勉強も大事なんですけど、ツールを生かしてじゃあどうするのか、と言うところまで考えるのは意味あることだと思います。

地方でも問題解決の必要性は大きい

ー(堀江)話は変わりますが、佐藤さんは福島のご出身ですよね。僕自身福岡の出身ということもあり、地方にも政策提言していくことに興味があるんですよ。というのも、身近な地元の問題を解決したいなと思っているからです。

福岡の高校って「朝補習」なるものが一部存在していて、7時40分には授業が始まってしまうんですよね。うちの実家はまだ交通の便が良い方なのでまだしも、場所によっては朝5時台に家を出るような友人もいました。教員の働き方改革の文脈もあって、僕の時代から県立高校では任意になったのですが、高校によっては実質的な強制になっているところもあると聞きます。

ですが、瀧本ゼミの調査で、中高生の体内リズムを考慮すると始業時間が早いと集中力が途切れるのでむしろ遅らせるべきだということがエビデンスで明らかになっているんですよね。もちろん先生方の熱意には本当に頭が下がりますし、相当お世話にはなったのですが、それならば授業終了後の夕方に代替するなどの方策も検討の余地に入れて欲しいなとは思うんですよね。これは本当にジャストアイデアですが、コロナ禍でオンライン対応も進んだところですし、朝補習をオンデマンドにするのも一案かもしれないな、とかは思ったりします。

少し語ってしまったので話を戻しますが(笑)、その点地元の政策を考えられたときいかがでしょう?

(佐藤)他の自治体と比較すると、いわき市は観光政策に力を入れている印象があります。特にハワイアンズは有名ですよね。ですが、行き当たりばったりの側面もあるのではないかと。キャンペーンを多く行う事が、実際どれくらい観光にいい影響を与えているのかは気になります。それに、観光政策を行う事が他の政策より優先されるべき事項なのかということは、定期的に検討する必要はあると思います。

ー(堀江)自治体の政策は首長の影響を大きく受けますよね。福岡市は今再開発が進んでいいて、開業率も政令指定都市全国トップなのですが、これは国家戦略特区に指定されたからで、指定の背景には福岡市長が国とのネットワークを上手に活用したからだとする分析も多いですね。首長は直接選挙で選出されているので権限が大きいんですよね。首長は4年間ほぼ続投しますから権力も安定していることもあり、首長に政策提言に行って採用してもらえれば比較的短期間で自分たちで考えた政策が実行されていきます。そのため、本業が勉強で、他のロビイング団体と比較したときに時間のない学生の政策提言には地方自治体が向いているとゼミでは考えています。そのため瀧本ゼミでは地方自治体に向けた政策提言も多く行っていますね。

地方在住でもゼミに参加できます!

地方自治体に提案するのなら、その地域の実情を知っていた方がより良い提案ができると考えています。

今ゼミではコロナ対策でオンラインでのゼミ参加が可能になったこともあり、首都圏以外にお住まいの方でもご参加いただくことができるようになりました。

(佐藤)今の時代オンラインで地理的な制約があまりなくなりましたね。海外でも地方でも、主体的に集めようと思ったら情報はそれこそOSINTで集めることができると思います。地方の方にも参加していただいて、瀧本ゼミネットワークを開拓していただきたいです。

瀧本ゼミ政策分析パートでは秋新歓を実施しています。個別説明会は3日(土)、13日(火)の2回に分け、ZOOM形式で行います。ぜひご参加ください。

参加申し込みフォームは以下のリンクです。

https://forms.gle/P6Bbjxcj8NaT6nrPA

 

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瀧本ゼミの活動が気になる方へ

瀧本ゼミは、ビジネスと政治という2つの領域へのリサーチを通して、非情で過酷な現代社会を生き抜くための意思決定の方法を学ぶゼミです。現状を分析し、自分なりの仮説に基づいて計画を立て、その計画を実行し、その結果を受けて仮説と計画を修正し、再び実行する。このサイクルは、私たちがこれから現代社会を生き抜いていくために、あらゆる場面で必要とされます。ビジネスと政治という答えのない領域を前にして、各人なりの問題への取り組み方、不定形に動き続ける現実へのアプローチの方法を確立するべく活動しています。議論が好きな方、知的好奇心溢れる方、成長したい方にオススメの自主ゼミです。