当ゼミの東大・2年倉持らが換気量が知的生産性に与える影響について建築学会で報告しました。

9月3日から6日にかけて金沢工業大学扇が丘キャンパスで開催された2019年度日本建築学会大会[北陸]にて、当ゼミに所属する倉持勇汰(東京大学教養学部2年)、鶴見隆太(東京工業大学博士課程)、石橋良基(慶応大学医学部博士課程)による「換気量が知的生産性に及ぼす影響に関するメタアナリシス」と題する研究を5日に発表しました。

研究では、世界で初めてメタアナリシスを用いて換気が知的生産性に与える影響を評価しました(2019/10/1現在。瀧本ゼミ調べ)。メタアナリシスとは一つのリサーチクエスチョンに沿って過去に行われた複数の実験を収集し、それらを統計的に統合する手法のことです。その結果、換気量の増加によりテストの回答速度が上昇することを明らかにしました。
室内環境の評価方法には、省エネルギーによる光熱費の削減効果だけでなく、快適性や健康、知的生産性などのノンエナジーベネフィット(NEB)の評価も重要です。NEBに関する個別の報告はありましたが、実務での活用という観点からすると個々の結果を統合したエビデンスを作ることが求められていました。本研究はその要請に答えるものであり、本手法は換気と知的生産性に限らずNEBのエビデンス整理に広く適用でき、アカデミアでの知見の実務への応用を加速することに寄与すると考えられます。

近年、学生の熱中症患者の増加などにより、学校での温熱環境を問題視する声は高まっていますが、実は教室内の換気環境も重要です。換気状況は生徒の健康面・学力面に影響を及ぼすことが分かっています。前者は多くの研究蓄積がありますが、後者はいまだ十分な蓄積があるとはいえず、本研究はそれを補うものになります。弊ゼミではこの問題に取り組んでいます。詳細はこちら。
また、今大会で使用したスライドはこちらにて公開しております。

今後は、発表した内容を基に、より厳密な形でメタアナリシスを行い論文化を目指すとともに、学校環境での換気状況の改善に向けて政策提言も進めていく予定です。

建築学会で発表する倉持さん

 

 

ぜひフォローください!

瀧本ゼミの活動が気になる方へ

瀧本ゼミは、ビジネスと政治という2つの領域へのリサーチを通して、非情で過酷な現代社会を生き抜くための意思決定の方法を学ぶゼミです。現状を分析し、自分なりの仮説に基づいて計画を立て、その計画を実行し、その結果を受けて仮説と計画を修正し、再び実行する。このサイクルは、私たちがこれから現代社会を生き抜いていくために、あらゆる場面で必要とされます。ビジネスと政治という答えのない領域を前にして、各人なりの問題への取り組み方、不定形に動き続ける現実へのアプローチの方法を確立するべく活動しています。議論が好きな方、知的好奇心溢れる方、成長したい方にオススメの自主ゼミです。