【ゼミ生インタビュー第二弾 あなたは大学で、どんなことをして何を手に入れましたか?】

※この記事は、約7分で読めます。

今回は、瀧本ゼミ6.0期、早稲田大学法学部3年の白杉さんにインタビューです!彼女は、「大学生が運動部で学んだ事は仕事に役立つのか?」というレポートを執筆し、大学では何に時間を使うべきか・どのようなスキルを身に着けるべきかについて考察しました。それに関連して、今回は、白杉さん自身の大学での時間の使い方、瀧本ゼミでの経験、それを通じて得たものなどを対談形式で聞いていきます。

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(1)芸術家になるか、官僚になるか

ゼミ生:白杉さん、本日はよろしくお願いします。今日のテーマとしては、大学生活の時間の使い方・そこで身に着けたスキルということで、白杉さん自身の経験・ゼミでの活動について伺っていきたいと思います。たしかゼミに入ったのは昨年、白杉さんが2年生だったときと記憶していますが、それまでは何をしていたんでしょうか。

白杉さん:はい、2年生の4月に入ゼミしました。いまも続けているのですが、1年生の時は美術系のサークル2つで活動していました。月1でみんなで美術館に行ったり、美術作品に関するレポートを書いたり、絵を描いたりしていました。

ゼミ生:え、そうだったんですか(笑)。割といまのゼミの活動とはかけ離れた感じですね。

白杉さん:意外ですか(笑)。実は美術は小さいころから好きで、美大に行くことも考えていたんです。高校時代は、美大に行って芸術家になるか、法学部に行って官僚になるかの2択で悩んでいました。迷った挙句、自分の興味としては世の中の仕組みを学ぶというのが強かったので、法学部に進学しました。

ゼミ生:なるほど。それで、美術系のサークルに入っていたんですね。ゼミに入ったのはどういう経緯だったのでしょうか。

白杉さん:2年生になって、進路を具体的に考え始めようというときに、やはり官僚に興味はあったんですけど、ちゃんとリサーチするとか、分析したことを発表するとかしたことないなと思いまして。官僚になるのにそういったスキルは必要だと思って、トレーニング積めるとこはないかと考えていたところ、瀧本ゼミを見つけたという感じです。自分の求めてるものが身につくのか、とりあえず説明会に行って確認してみるか、と思って行きました。

ゼミ生:たしかに、例年官僚志望に限らず、リサーチ力、論理的思考力を身に着けたい、成長したいといった方がおおくいらっしゃる印象です。説明会はどうでしたか。

白杉さん:はい、自分が思っていたよりも徹底的にやっていて、大変そうだが、身につくものは大きいなと感じました。参加したのは、子どものうつに関する発表の回だったんですが、海外文献を中心とした徹底的なリサーチ、丁寧な分析に基づいた政策提案がなされていて、圧倒されました。また、説明会後の食事会でのゼミ生との会話も印象的でした。私が、官僚になることを考えていると言うと、行政改革の話や、官僚制度に関する実証分析の話など具体的にいろいろ教えてくださって、マクロ的な流れとして政治主導・官邸主導になっており、官僚のできることは変わっていっているから、よくリサーチして進路は考えたほうがいいとアドバイスしてくれました。ほかのゼミ生と話しても、考えが深く、話していてとても面白かったですね。食事会が終わった後には入ろうと決意していました。

(2)部活に多くの時間を注いでいる友人を見て感じた疑問

ゼミ生:官僚制度についてはゼミとしてもレポートを出していますからね。入ゼミ後は、苦労しながらも発表を成功させ、着々と力をつけていってる印象です。発表だけでなく、レポート執筆にも挑戦されています。それが、本日のテーマに関連する、「大学生が運動部で学んだ事は仕事に役立つのか?」というレポートですね。これを書くことになった経緯を教えていただけますか。

白杉さん:はい。問題意識を感じたのは、ゼミの医学部生や大学の同期が週5,6とかで部活をやっているのを見ていて、「部活ばっかやってて大丈夫だろうか」と思ったことがきっかけです。お節介ですけど(笑)。それで、リサーチしていたら、結構学術研究も存在していたので、それらをレビューしてレポートを書いたという経緯です。

レポートを見る白杉さん

ゼミ生:そのレポートの示唆としてはどういったことだったのですか。

白杉さん:大学で部活を行うメリットとして、協調性や忍耐力といった非認知能力を身に着けられるということがあるが、それらは幼少期や高校までの活動、スポーツ以外の活動でも身に着けられるものであり、部活への時間投下の機会費用のほうがかなり大きいのではないか。認知的スキルやプレゼンテーション能力などを身に着けるために時間を使ったほうがいいのではないか。という感じでした。

(3)発表を通じて得られた「武器」

ゼミ生:なるほど。それでいうと、ようやく本題に入りますが、白杉さんは、瀧本ゼミで1年間インテンシブに活動してきて、どのようなスキルが身についたんでしょうか。

白杉さん:抽象的な言葉で言えば、まずは問題解決能力です。それを分解すると、解くべき問題を見つける力と、その問題を解く力になります。あとは、解くべき問題を見つけ、問題を解くのに必要な、リサーチ力、仮説検証力、論理的思考力といったところです。

ゼミ生:どういった活動を通じて、そうしたスキルを身に着けたのでしょうか。スキルについても、もう少し具体的にお願いします。

白杉さん:メインの活動である、政策発表を通じてですね。政策発表では、自分で問題を見つけ、その問題はなぜ起こっているのか、その問題はどれだけ重要なのか、その問題をいかに解決するか、ということについてリサーチ・分析して、プレゼンします。一番難しいのが、解くべき問題を見つけるということで、どこがポイントになるかの勘所をつかみ、リサーチしてみないと解くべき問題として適切かどうかは分からないです。たとえば、いじめ問題だったら、いじめ問題の重要性に関する研究はいっぱいありそうだから、問題は有効な解決策が存在するかどうかで、海外も含め効果の実証されたいじめ対策は存在するのか調べてみよう、それで存在したら発表として行けるな、みたいな。解くべき問題として適切かどうかリサーチするときのポイントは、ケースバイケースで、缶詰などに含まれる化学物質のBPAが欧米で問題になっているから検討してみようというときには、解決策はBPAの規制、代替物質の活用など明確なので、日本ではBPAはどのくらい摂取されているのか、それがどれくらい重大な問題なのか、現状の規制では不十分なのかといった問題性を中心にリサーチします。この、問題を探す過程を通じて、重要なポイントは何かを考え、自分で仮説を立てて、海外文献も含めてリサーチする力が身についたと思います。そして、解くべき問題を見つける力も身に着けました。

ゼミ生:「解くべき問題を見つける力」、非常に大事ですね。東大駒場で1年生が必ず受ける授業である初年次ゼミナールのシラバスにも、「大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。(中略)また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。」とあります。解くべき問題を与えられていた高校までと違って、大学では自分で問題設定をしていく必要があります。そうした力は、変化のスピードが速まり、学んだ知識がすぐに陳腐化してしまう現代においてより重要性を増してくることと思います。問題を見つけた後、具体的な解決策にまで落とし込んでいくプロセスはどうだったでしょうか。

白杉さん:解くべき問題を見つけた後は、それをいかに解決するかといったところまで徹底的にリサーチします。このときに、日本語文献はもちろんですが、海外の学術文献も読み込みます。ファクトに基づいた意思決定の重要性、英語でリサーチすることの重要性を学ぶことができました。例えば、最近サマータイム導入が話題になりましたが、これは多くの学術研究によって健康面などで悪影響の大きい政策だとわかっています。結果的に導入は見送りとなりましたが、学術的知見・事実に基づけば、そもそも導入しようなんて意思決定はあり得なかったはずです。ちゃんとリサーチして事実に基づいて意思決定するということは、割とできていない人が多く、大学でこの力を身につけられたのは大きいと思います。また、日本語のみでリサーチするのと、英語でもリサーチするのとでは、得られる情報量が全然違います。たとえば、効果的な交通指導について調べようとしたときに、日本語でリサーチしても、事例レベルの紹介にとどまり、学術的効果検証の結果は出てきません。英語でリサーチすると、いろんな指導プログラムの検証をレビューした論文などがあって、実地での指導が効果的といったことがわかります。このように、発表を完成させるプロセスで、問題を設定する力、リサーチ力、論理的思考力、事実を丁寧にみて意思決定する力といった「武器」を手にすることができたと思います。

ゼミ生:なるほど。政策立案に限らず、どこに行っても役立つ汎用的スキルですね。ゼミ卒業生の進路としても、官僚だけでなく、研究者、医者、弁護士、コンサル、ベンチャーなど多様で、みなさんゼミで身に着けた力がかなり役立っているとおっしゃっています。実際、みなさん早くからかなりご活躍されていると聞きます。

(4)「もっと知的難易度の高いことに挑戦してください」プロジェクトを通じて認識した課題

ゼミ生:さて、発表で身についたスキルをお伺いしましたが、白杉さんは発表以外にもいろいろやってきたと思います。それらの活動についてもお聞きしたいです。

白杉さん:はい、それでいうと、五月祭プロジェクトが印象に残っています。

ゼミ生:今年の五月祭でつくば市副市長の毛塚さんに、政策提案をしたプロジェクトですね。いまも続いていて、今後おもしろいリリースが出せそうになっていますね。どういったことが印象に残っているんでしょうか。

白杉さん:プロジェクトリーダーを任されていたんですが、マネジメントが全然うまくできなくて(笑)。目標を設定して、そこに到達するため仕事を設定して他人に振ったり、メンバーをモチベートしたりとか全然できなかったんです。仕事の分担においても、何を自分がやって何を他人に任せるのか、どの粒度で任せるのか、だれに任せるのか、どのように任せるのかなど、いかに進捗管理するかなどちゃんと考えらていませんでした。

ゼミ生:そういったことをする機会ってなかなかないですからね。マネジメントがうまくできなかったということについて、具体的にお聞きしたいです。

白杉さん:主にやるべきこととしては、プレスリリース作成・発信などのメディアリレーション、集客、政策提案のコンテンツ作りの3つがあったのですが、自分でいろいろやろうとしてしまい疲弊したり、それでやるべきことが進まず、ほかのメンバーが自主的にやってくれたりといった感じでした。自分がやるべきことをしっかり考えられず、雑用的なことばかりやってしまって、上級生には「白杉さんはプロジェクトリーダーとして、もっと知的難易度の高いことにチャレンジしてください」と言われてしまいました。五月祭自体は、ほかのゼミ生の助けもあってなんとか成功させることができたのですが、五月祭を成功させるというミッションをリーダーとして任されていたのですから、KPIを設定したり、他人に適切に仕事を任せたり、適宜方針が適切かレビューしたりなどできればよかったです。今はここが自分としてかなり課題だと思っているので、今後克服していきたいです。

現在マネジメントに関する本を読むなどして勉強中とのこと

ゼミ生:一人でできることは限られていますからね。仲間とともにより大きなことにチャレンジしていくことは重要で、そのために必要なスキルが足りていないと認識できたということですね。白杉さんはあと1年半大学生活がありますから、先が楽しみですね。

(5)意思決定の変化

ゼミ生:発表を通じて、問題を見つける力、リサーチ力、仮説設定力、論理的思考力を磨き、プロジェクトを通じてマネジメントの重要性を知ったということでした。かなりいろいろと学べたようですね。これらの学びが、ゼミ以外の活動で役立ったみたいなことはあるんでしょうか。

白杉さん:はい、活動ではないのですが、進路に関する意思決定が変わりました。冒頭で言ったように、最初は官僚になろうと思っていましたが、いまはアカデミアに行こうと思っています。官僚も魅力的なのですが、構造的に自分で問題設定するのが難しく、ちゃんとリサーチする時間・手段もありません。現在は、ゼミでの活動を通じて、自分で問題を設定して、徹底的にリサーチして、仮説を立て、検証し、問題解決をしていくことの楽しさを知ったので、企業法務に関わりたいと思っています。日本ではまだまだ企業法務の経営中枢への関わりは小さいですが、アメリカと同様、守りの機能、ガーディアン機能だけでなく、攻めの機能、パートナー機能の重要性が増してくると言われています。そういった中で、適切なイシュー設定、リサーチに基づいた問題解決を行なって、ビジネスの成長にコミットしていきたいと思っています。法律という自分の専門性と、ゼミで得たスキルを活かしながら、面白いことができたらいいなと。

ゼミ生:そうなんですね。自分の人生に関する意思決定においても、ちゃんとリサーチし、自分で問題を設定し、事実に基づいて判断していくということが大事になるということですね。さて、最初は官僚になるための能力を身に着けたいと思ってゼミに入り、汎用的なスキルを身に着け、進路に関する意思決定も変わったということでしたが、最後に、大学でどういった活動をすべきか悩んでいたり、何か能力を磨きたいと思っていたりする学生に向けて、メッセージをお願いします。

白杉さん:はい。私は、ゼミに時間を注いだ分、遊んだりだとかはあまりできなかったですが、見返りはかなり大きかったと思います。だからといってみんな瀧本ゼミに入れというつもりはありません(笑)。大事なのは、自分の人生をどう生きるかという長期的なことを考えたときに、大学で何に時間を使うべきかしっかり考えて、選択するということです。ゼミのように、問題設定力、リサーチ力、仮説検証力、論理的思考力といったスキルをインテンシブに学べる環境は、他にもあるかもしれません。自分でいろいろ足を運んで、何に取り組むべきかよく考えてみてください。そのうえで、瀧本ゼミを選択肢に加えてくれたらとてもうれしいです。正直、万人に合う団体ではないと思いますが、合うか合わないかは、まず説明会にきて、ゼミ生と話したりより詳しく活動内容について聞いてみたりして判断してみてください。お会いできるのを楽しみにしています。

説明会ビラを持つ白杉さん

ゼミ生:白杉さん、本日はありがとうございました。

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