「最初は全然ダメだった」1年生で入ゼミしたゼミ生が、高評価の発表に至るまで

今回は、瀧本ゼミ6.0期、一橋大学社会学部2年の関口さんにインタビューです!ゼミで出した、糖尿病対策としてのソーダ税のレポートにかなりの反響がありましたが、それを書いたのが関口さんです。ところが、最初は全然だめだめだったという関口さん。低学年ならではの苦労と、どのようにそれを克服していったのか、など対談形式で聞いていきます。

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(1)岩波文庫を読破しようと思っていた新入生

ゼミ生:こんにちは、本日はよろしくお願いいたします。たしか関口さんがゼミにいらっしゃったのは、昨年の春、関口さんが1年生のときですね。どういう経緯で入ゼミされたのでしょうか。

関口さん:よろしくお願いいたします。はい、1年の春に入りました。実は入学した時点ではサークル・学生団体に入ろうとは思ってなかったんです。地方出身で友達もいなくて、その時は漠然と「一人で勉強するぞ」と思ってました。岩波文庫を読破しようとか思ってましたね(笑)。

岩波文庫を手に取る関口さん

ゼミ生:なるほど……。それでどうして瀧本ゼミに入ることになったんですか?

関口さん:大学の新歓イベントで、ゼミ生に声をかけられたんです。通路を歩いているといきなり、「認知行動療法って知ってる?」と言われて。ずいぶん変な勧誘の仕方をするな、とは思ったのですが、そこで色々な分野の政策について具体的な話をしてくださり、興味を持ちました。それで、とりあえず説明会に行ってみたんです。説明会は、ギャンブル依存症対策として、オンラインでの認知行動療法を普及させるというイシュー(後日レポート公開予定)を扱っていました。

ゼミ生:その回ですね。ギャンブル依存症患者は日本に約300万人もいて、健康面や仕事のパフォーマンス、家族などに悪影響が大きい。それにもかかわらず、現状依存症患者は自助団体に行くことが多く、ちゃんとした治療を受けられていない。そこで、普及しやすく、効果も実証されているオンラインの認知行動療法プログラムを普及させるというものでしたね。で、発表を聞いてみてどうでしたか。

関口さん:ロジックがきれいに通っていて、解決策も各要因を丁寧に検討したうえで最適なものを選んでおり、納得感もありなおかつ簡潔、すごい発表だなと思いました。また同時に、「これ、自分にもできるのかな」という不安を覚えました。自分は大学に入ったばかりで、何の専門性もなく、まだ授業すら大して受けていないのに、こんなに徹底的にやっている団体に入ったらついていけるだろうか、というのがすごく不安でした。

ゼミ生:自分も何回か新歓を経験しましたが、毎回そう思われる方は一定数いますね。ただ、最初自信がない方でも、ゼミに入って高いパフォーマンスを出してる方は大勢いる印象です。関口さんもそうですね。むしろ、最初から自信満々の人より、不安感のある人のほうが、素直にアドバイスを受け入れて改善していくのでむしろ成長しやすいというのはあると思います。不安に思っていたにもかかわらずゼミに入ったのには、きっかけなどあったのでしょうか。

関口さん:説明会ではイシュー発表だけでなく、団体説明もしていたのですが、それが大きいですね。ファクトとロジックに基づいた分析を通じて正しい意思決定を学んでいくことの意義と重要性をお話ししてくれたのですが、個人的には非常に共感できるものでした。また、自分のような低学年でも活躍しているゼミ生がいると聞いたのもあります。というか、実はギャンブル依存症の発表をしていたのが、2年生だったんですね。発表終わった後に聞いて、びっくりしました(笑)。それでもしかしたら自分にもできるかもと思って入りました。
※その時の発表者(島本さん)へのインタビュー

(2)だめだめだった一回目の発表

ゼミ生:なるほど。では実際入ってみてどうだったでしょうか。たしか関口さんは、一回目の発表で、性的虐待イシューを扱っていましたね。日本では性的虐待の暗数、つまり、被害にあっているのに見つかっていない件数が多く、それは発見体制に問題がある。具体的には、現状は子供からの報告が中心になっている。だからこそ、周りの大人や教師が発見できるように、効果の実証された低コストなオンラインプログラムを導入する、というものでしたね。実際、プロジェクト化されましたし、いい発表だったと記憶しています。
*プロジェクト化:発表したイシューのうち、実際に動かす価値のあると判断されたものは、プロジェクトとして解決策の実現に向けて動いていく

関口さん:ありがとうございます。こう言われると、最初からちゃんとできたように聞こえますが、実は発表にたどり着くまでにはかなり苦労したんです(笑)。発表が成功したのも9月で、ほかの新入生に比べてかなり遅いほうでした。

ゼミ生:たしかに、大変そうにはしてましたね(笑)。詳しくお聞かせください。

関口さん:はい。まずそもそも、イシュー、すなわち解決すべき課題を見つけるのが大変でした。水道管老朽化や、ラウンドアバウト、クレプトマニアといったイシュー案を出してみたのですが、どれもボツになりました。問題がそもそも重要でないか、解決できないという感じで。結局、上級生にイシューを提供してもらい、リサーチすることになりました。

ゼミ生:そうだったんですね。ちなみに今は、新入生は一回目の発表はイシューを提供してもらうような仕組みに変わっていますね。しかし、やはりいきなりイシューから探すのは、大変ですからね。

関口さん:はい、新入生がパフォーマンスを出せるような体制はどんどん強化されていっていると思います。これは僕のような失敗例を踏まえて、ですかね(笑)。今期もしっかりバックアップしますよ。

ゼミ生:で、性的虐待イシューを提供してもらってからは順調に進んだという感じですか?

関口さん:いえいえ、全然そんなことなくて。一回目の発表はほんとうにひどかったです。その時のスライドを今自分で見ると、かなり恥ずかしいです……。縦軸の違う2つのグラフを重ねるという、謎の分析をして、呆れられるどころか笑われてしまいました。

ゼミ生:逆にすごいですね……。そこから、どうやって持ち直したんでしょう?

関口さん:できなかった原因として、ちゃんと上級生に相談できていなかったというのが大きかったです。相談自体はしていたんですが、自分の中で考えが整理できていなくて、生産的な議論ができていなかったんです。それに気づいてくれた上級生が、問題は何か、なぜ問題なのか、どうやって解決するのか、という質問を徹底的に投げかけてくれて、対話しながら考えを整理していくことができました。自分からも、分からないことがあったら恥ずかしがらずちゃんと聞くようにしました。特に、疫学分野などの専門的な論文は、統計処理などよくわからないことが多く、上級生を頼っていました。また、頼るだけでなく、自分でも勉強するようにして、勉強が進んでいる上級生に勧められた本などにあたりながら、様々な知識を身に着けていきました。

当時読んでいた実証分析に関する教科書を懐かしむ関口さん

ゼミ生:なるほど、周りに頼るということと、自分もちゃんと勉強するということを徹底したわけですね。ゼミには、計量経済を学んでいる人や法律を学んでいる人、医学を学んでいる人、いろいろな上級生がいるので、頼るには恵まれた環境ですよね。

関口さん:はい、おかげさまで発表を成功させることができました。

(3)成長を実感した二回目の発表

ゼミ生:そして、二回目の発表では、レポートで話題になったソーダ税を扱っていましたね。二回目は、経過もかなりうまくいっていたように思いますが、どうだったでしょうか。

関口さん:はい、一回目に比べて、だいぶスムーズに進んだと思います。どんな発表だったかは、レポートを見ていただきたいです。一回目と違って、このイシューは自分で見つけたもので、リサーチ量も前回よりもかなり多く取れました。公衆衛生や経済の知識が前提となるイシューだったのですが、知らない間に論文もけっこう読めるようになっていて、学部・学年にかかわらず、しっかり勉強していれば、できるようになるなと実感しました。ゼミだと、ほかの人の発表も聞いて、リサーチして、議論するので、そういう活動をインテンシブにしていたら、気づいたら遠いところまでこれたな、という感じです。もちろん、苦労はいろいろありましたが(笑)。

ゼミ生:できなかった一回目、成長した二回目を振り返ってみて、どのような学びがあったんでしょうか。

関口さん:まずは、やればできるという自信がついたのがあります。ギャンブル依存症の説明会を聞いていた当時の自分に、「君は1年後には同じような発表ができるようになっている」といっても半信半疑になるでしょうね。最初は不安もあったし、なんなら入ってからもうまくいかないことが続きましたが、上級生に頼りながら必死に頑張ることで、成長することができました。また同時に、一歩先が見えない状況でも頑張り続けることの大切さを体感しました。一回目の発表で諦めていたら、いまみたいにはなっていなかったと思います。いけそうだと思ってリサーチしていたのに全然だめだとわかる、1か月準備したのに発表がうまくいかない、いい論文が見つかって急に視界が開ける、そんな、いわゆる試験勉強的な勉強とは違った不確実な現実と向き合う中で、一度やると決めたら正しい方向に走り続けること、この大切さと面白さを痛感しました。

ゼミ生:素晴らしいですね。ありがとうございます。最後に、当時の関口さんの同じようについていけるか不安に思っている学生のかたも多いと思うので、そういう方たちへメッセージをお願いします!

関口さん:最初できないとか自信がないのは当たり前です。みんなそうですよ。勇気を出して挑戦してみてください。自分は、あのときゼミに入ろうと思わなかったら、自信がないまま、何もしない人生を送っていたと思います。なので、まずは説明会にぜひ来てみてほしいですね。知的好奇心豊富な方なら、必ずおもしろいと思ってもらえるはずです。不安なことなどあれば、説明会でご相談ください。ゼミ生と話せる時間は各回しっかりとっているので、何でも聞いてください。最後になりましたが、みなさんとお会いできるのを心から楽しみにしています!

説明会にぜひお越しください!

ゼミ生:関口さん、本日はありがとうございました!

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