大学生活で後悔しないために

今回は、瀧本ゼミ5.5期、東京大学理科二類2年の島本幸典さんにインタビューです!

小学1年生から大学1年生までテニスを続けていた島本さん。そんな彼が去年、運動会を辞めて瀧本ゼミに入会したきっかけや、瀧本ゼミの魅力についてお話いただきます。本インタビューは対談形式として、瀧本ゼミ1.0期の石橋がインタビュアーを務めます。
(注:この記事は、2017年春時点での内容となります。)

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「究極に自由な大学生活、部活だけでいいのか?という疑問があった」


石橋:今日はよろしくお願い致します。
島本さんがゼミにいらしたのは昨年の秋ですが、まず、瀧本ゼミに入会するまでの経緯を教えてください。

島本:瀧本ゼミに入る前は、運動会庭球部に所属していました。
土日含めてほぼ毎日練習があり、朝6時に起きて夜10時に帰宅し、即就寝という、まさに部活漬けの生活を送っていました。
しかし、部活を続けている中でふと、「テニス以外の世界も見てみたい」と思い、テニス部を辞めて瀧本ゼミに入りました。

石橋:それは大きな決断でしたね。
小学校1年から続けていたテニスを辞めて、「ちょっと違うこともやってみたい」と思うようになったきっかけは、何ですか?

島本:テニスは好きでしたし、素敵な友人にも恵まれ、楽しく充実した日々を送っていました。
でも、クラスのある友人が、バイトや学生団体、インターンなどを通じて、様々な経験を積み、段々と大人びていくのを見るうちに、自分は本当にテニスだけをしていていいのだろうか、と思うようになりました。
「一つのことを突き詰める」という生き方は、本当にかっこいいし、素敵だと思います。
でも世の中には、沢山の面白いものや、自分を成長させてくれるものがあって、大学にいる時間は、好きなだけそれらにアクセスできます。
そんな、人生で最も自由な4年間を、一つのことだけに費やすのは、あまりにももったいない、と思ったんです。

石橋:なるほど。確かに、大学生活では様々な経験を積んでおくことが重要かもしれません。
それではなぜ、数ある団体の中から、瀧本ゼミを選ばれたのですか?

島本:漠然と、理系という自分のバックグラウンドを活かしながら、将来の自分の役に立ったり、今の自分にないスキルが得られる組織に入りたい、と思っていました。
そういう条件で団体を色々と探してみたものの、「イベント運営」「異文化交流」といった、活動自体の専門性が低い組織が多く、あまり魅力を感じませんでした。
行きたい団体が見つからず悩んでいる中、瀧本ゼミ政策分析パートと出会いました。
瀧本ゼミでは、政策を「社会課題を解決するための手段」と捉え、社会問題を幅広く調査して、その解決プランを立案・発表し、議論するという活動をしています。
政治系のサークルというと、官僚志望の文系大学生が難解な単語を使って議論する、というイメージがあるかもしれません。
瀧本ゼミは全く異なり、医系、建築系といった理科系の学生も、自らの専門性を活かして政策を立案し、その妥当性について激しく議論していました。
ここなら、本当に自分がやりたかったことができる、と思ったんです。

石橋:なるほど、瀧本ゼミは島本さんにとって理想的な環境だったというわけですね。

「発表準備で苦戦された島本さん 実際の発表は?」

石橋:島本さんは1年生の時に入ゼミされましたが、瀧本ゼミの活動を通じて、どのような苦労がありましたか?

島本:入ゼミ時は漠然と、「自らイシューと解決プランを発見し、それを行政に提案して、実現させる」ということに憧れていて、それを目標にゼミに取り組んでいました。
きっかけとしては、慶応医学部の石橋さんが、「AEDの啓発及び設置促進の条例化」を自治体に提案し、実際に千葉県で条例ができたことを知って、「自分もやってみたい、できるはず」と思ったことです。
でも実際に活動に取り組んでみると、そもそも良いイシューを発見すること自体が、非常に難しいとわかりました。
これだ!と思ってイシューを見つけてきても、よくよく調べると、実は重要性が低かったり、解決性がなかったりと次々とボツになり、最終的には、50時間以上かけてやっとあるイシューに決まりました。
見つけてからのリサーチも大変でした。
僕のイシューの場合は、日本よりも海外の方が、実証研究が進んでいるため、調査の過程で合計30~35の海外論文を読みました。
論文には大量の医学用語が使われていて、わからない用語が出る度に調べる必要があるので、最初の頃は、1時間かけて読んだのに、1ページしか進んでいないなんてこともざらでした。
大学の授業では、1~2冊程度の本や論文を読んで、まとめて発表、というものがありがちですが、瀧本ゼミの発表はそれらとは要求水準が全く異なります。
それまで部活しかやってこなかった僕には、本当に苦労の毎日でした。

石橋:最初はなかなか大変ですよね。
どうやってその困難を乗り越えたのですか?

島本:「上級生を使い倒す」ということに尽きますね笑
新入生には、必ずゼミの上級生がメンターとしてつき、新入生が提案したイシューの良し悪しやリサーチの方向性をアドバイスしてくれます。
僕は発表するまでに、計13個のイシューを提案し、そのうち12個がボツになりました。
リサーチの際も、3日に一回は進捗を報告し、アドバイスをもらっていました。
瀧本ゼミの活動では、「頑張る」ことに意味はなくて、正しい方向性で努力して、「結果」を出すことが評価されます。
だったら、「自分一人で悩む」よりも、「できる人にひたすら聞いて、そこから学ぶ」方が、よっぽど生産的だと僕は思いますし、現にそうやっている人が伸びている印象があります。
最初は不安かもしれませんが、適切な努力をするためのアドバイスを貰える環境は整っているので、不安に思う必要はないと思います。

石橋:確かに、最初は大変だと思いますが、そこから時間をかけて、泥臭くても、頑張り続ける事は重要ですよね。

「ゼミに入って半年! 感想と新規ゼミ生へ一言!」

石橋:改めてゼミに入って半年を振り返って、ご自身にどのような変化がありましたか?

島本:もともと、僕は発言することが得意ではなく、自分なんかが今発言して良いものか、と案じている内に時間が過ぎてしまう、みたいなことが多々ありました。
例えば、ある少人数のゼミ形式の授業があり、僕は「食糧不足を解決するための新品種開発とその技術を考える」というバイオ系のテーマを選びました。
ただ、自分が高校で生物を未履修だったこともあり、引け目を感じて、毎授業ただ人の発言に同意して終わるという何の価値もないことをして、そのセメスターの授業は終わってしまい、そのような終わり方をしてしまった事を自分は後悔していました。
しかし、実際ゼミに入って、とても印象的だったのが、ゼミの時間に上級生が「このゼミで発言することに対してネガティブなフィードバックをする人はいない」と明確に仰ったことで、その方の言葉を聞いてから、自分でも発言していいんだ、と思えるようになりました。
その方がよく仰っているのが、「発言の質を上げるためには、発言することでしか訓練できないし、少なくともゼミではいつでも発言して良い雰囲気が出来ているから、どんどん発言した方が自分のためになる」ということで、質が上がっているかはわかりませんが、仮に多少知らない分野の話でも、訓練と思って、どんどん発言していこうと思えるようになりました。
実際ゼミには1年生も多くいて、最初は発言に消極的な同級生もいましたが、今はみんな仮に知識がなくても、活発に発言しています。発言の内容も繰り返すたびに良くなってきている気がしています。
また、「常に常識を疑い、何が正しいか突き詰めて考える」という習慣も身につきました。
瀧本ゼミでは、間違った主張をしたり、議論に抜け漏れがあれば、すぐに指摘が飛んできます。
そういった厳しい環境で活動を続ければ、自然と高い思考力が身につきますし、それは一生涯、あなたの武器になると思います。

石橋:常識を疑う、みんなが知っていると思っている事も疑問に思って調べる、質問するという姿勢は、正しく物事を理解する上で非常に大切ですね。
ピーターティールの『ゼロトゥワン』にも、「賛成する人がほとんどいない、大切な真実を探せ」という逆張り思考の重要性を説いた一節がありますが、それにも通じる面があります。

それでは、瀧本ゼミという組織の魅力はいかがですか?

島本:とにかく、人に恵まれていると感じます。
今の自分はゼミ活動だけで一杯一杯なのですが、上級生のみなさんは他にも様々な活動をされていて、彼らから非常にたくさんの刺激をもらっています。
ゼミの活動をしながら、ディベートや弁論をやっていらっしゃる方もいれば、投資家を目指してファンドでインターンをしている方もいますし、医師国家試験の勉強をしながら予備試験の勉強をされている方もいますし、理系の院生で本格的に研究をされている方もいます。
先輩達が、様々な場で活躍されているからこそ、議論も、様々な分野の知見が行き交う面白いものになっているのだと思います。
瀧本ゼミでは、目標が高い人が、様々な分野から集まっているので、「そういう環境で努力したい!」という人にはおすすめです。

石橋:最後に、これから入るゼミ生に向けて一言お願いします!

島本:大学生活を何に使うかは一人一人の自由です。
大学の授業でも、部活でも、バイトでも、何にせよ実りある経験になると思います。

でも、活動を続けていく中で、
「なんか、これ違うかもな。」
「他のことにも手を出してみたいな。」
と少しでも思ったら、ぜひ、新しいことにチャレンジしてみることをお勧めします。

少し怖いかもしれません。
でも、そうすれば必ず、新しい自分に出会えるはずです。

石橋:島本さん、この度はインタビュー、ありがとうございました!

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